福丸と音楽の話(その3)
こんにちは。
4月も半分まで来ましたね。外出自粛により、「春が来たー!」と全身で感じられる事の少ない日々ですが、その分来年の春を目一杯楽しめたら良いですね。まじめ丸。
さて、昨日の「福丸と音楽の話(その2)」からの続きです。
*最初から読みたい方は「福丸と音楽の話」からどうぞ。
JPOPは音楽とは呼べない
誰ですが、そんな大層な事を言ったのは…。
福丸るり(小学生時代)です、若造が大変失礼しました。
という訳で、自分はちゃんと音楽を知っている風なキャラを演じていた私は、そのまま中学生へと上がります。
私が通っていた中学校は、主に3つの小学校の出身者が通っていましたが、私が通っていた小学校の生徒が半分以上だった為、新しい環境とは言え見知った仲間たちが多かったです。
そして、中学生になったら必然的な「制服」つまりスカートですね。
今でこそ「きゃー///このスカートきゃわいー///」なんて言ってる私ですが、
当時はスカートなんて気持ち悪い、女子が履くやつやん(お前も女子やな)と反抗的。
母に「どうにかして学ランにできないか?」って相談もしましたが一蹴されました。
そりゃそやな。
私の中学校はセーラー服でしたが、セーラー服の中でもダサい部類のセーラー服でした。昔ながらと言うか…伝統あると言うか…。
・・・音楽の話、まだ?と思った皆さん。今日は音楽の話はしません。(何ッ)
でもこの「自分は女の子だ」と改めさせられるきっかけが、私の音楽人生(大きく出た)に変化をもたらすのです。
―――――とある日。
小学生の頃からの友達Tちゃんと、新しくできた友達Nちゃんが放課後私に言います。
「るったん(当時のあだ名)、今日遊ぼうよ」
そう、中学生にもなると女の子の友達が増え、あろうことか遊ぶ事も増えてきました。
万年缶蹴りにドロケー、スマブラに三国無双に明け暮れていた私とは違うのです。
女の子と遊ぶ楽しさがイマイチ分かっていないけれど、別に嫌な気はしません。
OKの返事を出し、家に帰って私服に着替えて、待ち合わせ場所のショッピングモールに行きます。
そして2人と合流した途端、2人は言うのです。
「ほらー、やっぱりそうだー」
「だめだめー」
私の私服(Tシャツに半ズボンにスニーカー、全て男向け)を見て2人はやれやれポーズ。
「今日はね、るったんの洋服を探しに来たのっ!」
「女の子なんだからちゃんと服買おっ!」
……目の前が真っ暗になった。
2人は慣れた足取りで店内を進んで行き、とある店の前で止まります。
Honeys
全女子なら分かるだろう、Honeysです。
当時はHoneysが出来たばかりで、そのデザインと安さから小中高生から大人気。
当然、店内には若い女の子たちで溢れかえっています。世紀末か。
全身クソダサ少年コーデの私を、本当に引っ張って(本当に入るの嫌だった)店内に連れ込んだ2人は、あーでもないこーでもないと私に洋服をあてがいます。
「女の子と遊ぶのって地獄だ・・・」
12歳の福丸はされるがまま、2人の着せ替え人形と化していたのでした。
その日にどんな洋服を買ったかは覚えていないのですが(記憶からDelete)、母が驚いていたのと、私は今後どうしていけば良いのかなーと漠然としていたのを覚えています。
さあ、そんな2人に「るりは女の子」である事を嫌ほど意識させられた私。
でも自分は女である事は小学生の頃から知っています。
だってすぐ男の子を好きになるからネッ!
そう、表面上では男みたいに振舞っていますが、内心はピュアピュア女子です。
好き!とかそんな事は出さないし言いもしません、一番の親友!みたいになれる事が喜びでしたし、好きな人に
「俺、女で話せるの、るりだけだわー」
みたいに言われる事が
「俺・・・るりが良いんだよ、他の女とか興味ないから・・・」
みたいに脳内変換されるほど、「るりだけ」という言葉でご飯を食べていました。
特別扱い、他の女子とは違う、なんて素晴らしい。告白ですやん、もうそれ。
そう、そして2人による何度かの「るり女の子化作戦」により、私は察するのです。
もう男の子とは走り回って遊べないし、殴り合いもできない。
というか彼氏、彼女って関係って何!?中学生はそういう事できるの!?
私も彼氏がほしーーーーーーーーーーーーーー!!!
そう思った時、福丸の
女としての人生
音楽観
が変わり始めたのです…。
どう変わったのか、続きは次の記事で。
最後まで読んでくれてありがとうございます。